みなさま、こんにちは。
とびきり美味しいハンディフードブランド「Nagara」の代表、原賀 健史と申します。
どんなに忙しくても、どんなに時間がなくても、手軽に美味しさを味わうことができれば、もっと人生は豊かになるのではないか。
そんな想いを込め、丸1年かけて作り上げたのがNagaraハンディスープです。
手前みそではありますが、とても良い商品だと本気でおすすめできるものに仕上がりました。
そんなNagaraができるまでのお話。
すこし長くはなりますが、よければお聞きください。
人は死ぬほど忙しい時、食事をあきらめはじめる。
現代人ってとにかく忙しい人が多いと思うんです。
仕事、育児、勉強、プライベート。とにかく本当に時間がない。
僕自身も、コンサル時代(と今現在)は毎日毎日やることに追われて、ゆっくりする時間なんて全然取れませんでした。
ホテルのロビーで朝五時まで資料を作っていたり、明かりの落ちた常駐先のクライアントオフィスで12:00回った深夜から上長と打ち合わせをしたりと、「働き方改革とはなんだったのか!」と叫びたくなるような状況も経験しました。
なんども「1日が26時間になってくれないかな」などと願ってみるものの、そんなことは起きるはずがなく、いつでも時間は平等に流れていきました。
1日の時間が増えることがないならば、何か他のものを削る他ありません。
そして多くの場合、"食事の時間"が削減対象に選ばれます。
「今日はカップ麺でいいや」
「時間がないからコンビニですませよう」
「結局ごはん食べる暇がなかった」
時間がなく、しっかり考える余裕がないから「手軽さ」が最優先となってしまい、食事が荒れる。現代でよく見る風景です。
「忙しいから食事に構っている時間がないんだ。しょうがないよ。」
ここには明確に「あきらめ」が存在します。
そしてこのあきらめを、僕はとても悲しいことだと思いました。
栄養摂取だけが食事ではない。
もう一つ、多忙を極めていた時、僕はある仮説を持って生活習慣を変えたことがありました。
「ご飯食べている時間って無駄な気がする。要は栄養が取れればいいわけだからランチはプロテインで良いのでは?」
ちょうど身の回りに筋肉に取り憑かれた先輩がおりまして、各種栄養素が添加されたプロテインを分けてもらい、無事ランチプロテイン生活をスタートさせました。
2週間ほど経過して、カラダは問題ありませんでした。特に不調は何もなく、何なら少しお通じが良くなった気すらします。うんうん。いい感じ。
でも、ココロは違いました。
「めちゃくちゃ味気ないなこの生活」
これが当時抱いた気持ちです。「食事をする」が「栄養を摂取する」に変わった瞬間、その行為は驚くほど簡素で寂しいものになってしまいました。
美味しいとか、まずいとか、楽しいとか、そういった感情を一切持たず、「時間になったら補給する」という論理で、まるで飼育小屋の餌やりのように口にドロっとした液体を流し込む。
しばらくこんな生活を繰り返していると、いつのまにか大事なものが無くなってしまったような、そんな気持ちになっていきました。
それはなぜか?
シンプルに美味しくないのです。
食事の担う機能は栄養摂取だけではありません。
美味しさがもたらす幸福感が何より重要なのです。
「でも、栄養と手軽さをとったら味はある程度妥協できるよ。しょうがないじゃないか。」
やっぱりここにもあきらめが存在します。
そして、僕はこれもまた悲しいことだと思いました。
忙しくても、美味しさをあきらめない。
「死ぬほど忙しいから食事にかまけている暇はない。食事の質はあきらめよう」「管理がいらないプロテインなら手軽さと健康は保てる。美味しさに関してはある程度あきらめよう」
僕はこれらのあきらめに「No」を突き付けるための商品を開発することに決めました。
忙しくても、美味しさをあきらめない。これを実現できる食べ物を作ろう。
そう思い立った1か月後には独身時代の貯金150万円と、家計の100万円を握りしめて、法務局に法人設立届けを提出していました。
余談ですが、妻には「家計からお金を出すのであればちゃんとお金の使い道を明確にすること」という言葉をいただきました。
資本主義社会をひしひしと感じるコメントですね。笑
「最初から法人化する必要があったのか?」
と言われるとやや言葉に詰まりますが、正直なところ、決意表明を立てたかったのだと思います。
僕は本気だぞ、やってやるぞと、周囲の人に、社会に、そして自分自身に訴えたかったのです。
たどり着いたのはハンディスープ。
目標が定まった時から自宅のキッチンでの試行錯誤の日々が始まりました。
最初のころは「焼肉クレープ」「そば粉せんべい」「大量グルテンスコーン」などなど、続々とすっとんきょうな試作品を世に生み出していました。
それらは異次元の味を醸しだしたり、三日で腐ってしまったり、そもそもドロドロで形にならなかったりと失敗ばかりでしたが、とても楽しい日々でした。
そんな日々の中、自宅で試作をして、勤め先の同僚に意見を聞いて、種々検討を繰り返す中でたどり着いた結論がこちら。
飲み口付パウチに詰めた冷製ハンディスープです。
冷製スープを飲み口付パウチに入れれば携行性と即時性を実現。
とっても簡単に言うとおなじみのゼリー飲料の、スープ版ですね。
スープは一見単一なものに見えますが、実はその味はピューレの食感や、さまざまな素材や調味料のうまみや酸味が合わさって初めて生まれるもの。
これこそが食事の満足感を生みだしますし、野菜ジュースやスムージーにはない魅力だと僕は考えています。
そして言うまでもなく、スープの原材料のほとんどはお野菜です。
ニンジン、ショウガ、トマト、パプリカ、玉ねぎ、にんにくなどが不足しがちな栄養をしっかり補ってくれます。
さらに言えば、汁物って食卓をちょっぴり華やかにすると思うんです。
ご飯と焼き鮭だけの食卓は少し寂しいですが、そこに味噌汁が加わるだけで、豊かな食卓に感じませんか?
忙しい時の朝ごはん、コンビニランチにプラスワン、罪悪感なしの夜食として。様々なシーンで使えるアイテム。こういう商品、ありそうでなかったのではないでしょうか?
私事ですが、この前結婚記念日に東京ステーションホテルに行ってきました。めったに食べないフレンチのフルコース。そこで少し背筋を伸ばしながらいただいたガスパチョが飛び上がるほど美味しかったのです。
「これがどこでも食べられたら幸せだろうな」と思いましたし、Nagaraハンディスープの目指す姿として心に刻んでいます。
ながら食べに最高な"Nagara(ナガラ)"と言います。
最後に今更ながら名前の話をしましょう。
こちらの商品、ブランド名を「Nagara(ナガラ)」と言います。
忙しい時、人は作業をしながら食事を取ります。
仕事をしながら、映画をみながら、勉強をしながら。
そんなながら食べでも豊かな食事をとれるようにしたい。
食事に時間を割けないような忙しい人でも、美味しくて、ちょっぴり嬉しくなるような体験をお届けしたい。
そういう気持ちを込めてつけてみました。
そんなNagaraが、みなさまのお手もとに届いて、みなさまのお役に立てることを楽しみにしています。
つづく..